今や若者のテレビ離れが加速し、10代~20代の約半数はほとんどテレビを見ない時代となる一方、若者のYouTubeの利用は9割を超えるとの事です。
そんな流れを受けて、最近では芸能人も続々とYouTubeへ進出している模様です。
今回は、芸能人YouTuberに限定したランキングを作成すると同時に、ランキングの結果から今後の新しい経済ルールと生き方の展望についても読み解いてみたいと思います。
芸能人YouTubeランキングTOP10
今回のランキングでは「チャンネル登録者数」を基準に順位付けを行っています。また、テレビを主な活動拠点としていた芸能人を対象としており、歌手、声優、格闘家は対象から除外しています。(歌手を対象に含めてしまうと、ほぼほぼ歌手で埋まってしまうためです。)
それでは早速、10位から順番にみていきましょう!
第10位 てんちむ
https://youtu.be/Jx3sUxHgSUU
チャンネル名 | てんちむCH/tenchim |
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登録者数 | 161万人 |
動画本数 | 1114本 |
開設時期 | 2016/9/4 |
再生回数 | 6億3千万回 |
推定収益 | 1億9千万(※) |
10歳から3年間、教育テレビ「天才てれびくんMAX」に出演して人気だったてんちむさん。
今回のランキングトップ10の中でも2番目に古い2016年からYouTuberとして活躍されているだけあって、動画本数も1000本を超えています!
自らの壮絶な人生経験をもとにした恋愛観や体験談だったり、普段着やすっぴん、喫煙しながらの飾らないスタイルも人気の秘訣なのではないでしょうか?
第9位 石橋貴明
チャンネル名 | 貴ちゃんねるず |
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登録者数 | 164万人 |
動画本数 | 131本 |
開設時期 | 2020/6/19 |
再生回数 | 1億6千万回 |
推定収益 | 4800万(※) |
チャンネル開設前は、「最近ではテレビでの活躍機会が減ったし、他の芸能人も続々YouTubeに進出しているから安易に始めたんじゃないか?」という意見も多くあったそうです。
そんな批判的な意見も多かった石橋貴明さんのYouTubeチャンネルですが、いざ始めてみればその人気はうなぎのぼりで、チャンネル開設38日にして登録者数100万人を超えました。
実際「清原和博3日連続スペシャル」などは、石橋貴明さんならではのトークもあり、再生回数は700万回を超える再生回数を叩き出しています。
確かに彼の芸風や人脈を考えたら、どう考えても今のテレビよりはYouTubeの方が合っている気がしますよね。
第8位 手越祐也
チャンネル名 | 手越祐也チャンネル |
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登録者数 | 167万人 |
動画本数 | 149本 |
開設時期 | 2020/6/17 |
再生回数 | 1億6千万回 |
推定収益 | 4800万(※) |
ジャニーズ事務所を退所した事で話題となりましたね^^
テレビへの出演は無くなったものの、実業家として活動したり、大人気ゲームの『荒野行動』とコラボしたりと、幅広い活躍をしているようです。
そんな中、チャンネル開設から1年足らずでのランキング入りも流石ですが、150本近い動画を更新しているところに彼の本気度が伺えます。
第7位 佐藤健
チャンネル名 | 佐藤 健 / Satoh Takeru |
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登録者数 | 212万人 |
動画本数 | 67本 |
開設時期 | 2020/3/10 |
再生回数 | 1億回 |
推定収益 | 3000万円(※) |
YouTube初動画が投稿3日間で何と530万回再生され、急上昇ランキング入りするという流石の人気ぶり!
かなりゆる~~~い感じの動画となっており、普段の佐藤健さんが見れるところなどは、やはりYouTubeの魅力のひとつだなぁと改めて思いました。
ファンの方からしたら、テレビとは違った素の佐藤健さんを存分に楽しむ事が出来、人気なのも納得です^^
第6位 本田翼
チャンネル名 | ほんだのばいく |
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登録者数 | 219万人 |
動画本数 | 13本 |
開設時期 | 2018/9/3 |
再生回数 | 6千万回 |
推定収益 | 1800万円(※) |
まず驚くべきは、投稿動画本数が13本なのに対してチャンネル登録者数が200万人を超えているというところではないでしょうか?
実は、第一線で活躍している芸能人として最初にYouTubeに進出したのが本田翼さんだったそうです。
可愛い女性芸能人がYouTubeでゲーム実況していると話題になり、登録者数が急増したという背景があります。
今でこそゲーム実況チャンネルも芸能人YouTuberも一般的となりましたが、それを2018年頃から始めていたというのも凄いですね^^
第5位 梶原雄太
チャンネル名 | カジサック KAJISAC |
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登録者数 | 223万人 |
動画本数 | 893本 |
開設時期 | 2018/8/28 |
再生回数 | 10億回 |
推定収益 | 3億円(※) |
芸能人YouTuberで最初の成功者といえばこの人と言えるのではないでしょうか?
本田翼さんよりも1週間前にチャンネル開設をしていた梶原雄太さん。実はつい最近まではチャンネル登録者数では本田翼さんに負けていました(^^;
しかし、継続的な動画投稿により彼がここまでYouTubeで成功した最大の要因は「YouTube1本に絞って本気で取り組み続けたから」ではないでしょうか?
動画本数と再生回数がそれを物語っていると思います。
テレビ番組の制作と同様のクォリティを求め、ラファエルさんなどの先輩YouTuberに教えを請い、人気YouTube動画の秘訣を徹底的に調査するなど、全ては彼の努力の賜物と言えるでしょう。
第4位 江頭2:50
チャンネル名 | エガちゃんねる EGA-CHANNEL |
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登録者数 | 244万人 |
動画本数 | 179本 |
開設時期 | 2020/1/31 |
再生回数 | 2億4千万回 |
推定収益 | 7千万円(※) |
YouTubeはまさにエガちゃんの為のプラットフォームと言っても良いのではないでしょうか?(笑)
規制の厳しいテレビにおいても、過去何度もその規制を超えてしまったエガちゃん(笑)
YouTubeでのエガちゃんの活躍に期待するファンの気持ちは非常に分かりやすく理解出来ます^^
彼の有名な言葉に「ワンクールのレギュラーより1回の伝説」というのがあります。レギュラー番組の本数=人気の証であるテレビでは無く、YouTubeに移行したのは間違いなく正しい選択だったのではないでしょうか^^
第3位 DaiGo
チャンネル名 | メンタリストDaiGo |
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登録者数 | 167万人 |
動画本数 | 2541本 |
開設時期 | 2013/1/3 |
再生回数 | 6億3千万回 |
推定収益 | 1億9千万円(※) |
動画本数が2500本超えと、他を圧倒しています(^^;
彼のメインはニコニコ動画なので、そちらへの誘導という事で本数が多くなっている事もあるとは思いますが、それにしても物凄い更新頻度ですね(;´Д`)
動画のテーマも恋愛から仕事、コミュニケーションについて等々、身近な日常の話題に対する疑問などに役立つ内容となっており、老若男女問わず人気の動画が多いです。
論文などに基づいたデータで解説をしてくれる為、内容的にもとても信ぴょう性が感じられ、その点も人気の理由のひとつとなっているのではないでしょうか?
第2位 二宮和也
チャンネル名 | ジャにのちゃんねる |
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登録者数 | 258万人 |
動画本数 | 39本 |
開設時期 | 2021/4/8 |
再生回数 | 1億1千万回 |
推定収益 | 3千3百万円(※) |
チャンネル開設からなんとわずか21日間でチャンネル登録者数200万人達成!そして、これは日本最速記録だそうです(;´Д`)
それもそのはず、嵐の二宮和也さんが、KAT-TUN中丸雄一さん、Sexy Zone菊池風磨さん、Hey! Say! JUMP山田涼介さんとともに作ったチャンネルです。
しかし、それでも人気芸能人だからと言って成功するとは限らないのがYouTubeです。
なんとこのチャンネル、投稿される動画については専門のスタッフを入れず、自ら動画撮影を行い、動画編集作業も中丸さんが自身で行っているとの事です!!
ファンからしたら、そんな動画は楽しみで仕方ないですよね^^
また、開設当初は毎日19時に動画投稿を行っていたそうですが、19時の投稿に間に合わない時に、二宮さんみずから「動画編集が遅れてます!21時にはアップします、ごめんなさいm(__)m」などと謝罪の動画をアップするなど、どこまでもファンに寄り添った姿勢が人気の秘訣なのだと思います。
第1位 中田敦彦
チャンネル名 | 中田敦彦のYouTube大学 – NAKATA UNIVERSITY |
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登録者数 | 396万人 |
動画本数 | 611本 |
開設時期 | 2018/2/6 |
再生回数 | 7億6千万回 |
推定収益 | 2億2千万円(※) |
2時間半ノンストップでこんなに面白く自己紹介出来る人がこの世に一体何人いるでしょうか?(笑)
カジサックさんに続けとばかりにYouTubeに進出した中田敦彦さん。開設当初は色々と悩みながら、ようやく今現在のスタイルを確立したそうです。
今ではもう完全にテレビを捨ててYouTubeのみで仕事をしているところに、彼の本気度が垣間見えます。
どのコンテンツも本当に面白くて本当に勉強になり、知っていて役に立つ内容ばかりなのも勿論ですが、彼のプレゼンテーション能力の高さが遺憾なく発揮出来ているという意味でも、彼にとって最高のプラットフォームと言えるでしょう。
最近ではシンガポールに移住までしており、完全に令和時代の新しい働き方を実現しているひとりと言えるでしょうね。
番外編 米津玄師
チャンネル名 | 米津玄師♪ |
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登録者数 | 592万人 |
動画本数 | 68本 |
開設時期 | 2010/3/31 |
再生回数 | 36億6千万回 |
推定収益 | 11億円(※) |
ジャンルが「歌手」という事で今回はランキングの対象から外させて頂きましたが、チャンネル登録者数、再生回数、動画1本あたり再生回数と、全てにおいて他を圧倒しているのが米津玄師さんです。
いやもう、圧倒的なチャンネル登録者数です(;´Д`)
そして、注目すべきはそのYouTube開設時期で、なんと「2010年~」となっています!
これは、下記の日本トップユーチューバーな方達よりもずっと前からYouTubeを開設していた事になります。
- はじめしゃちょーさん 2012年~
- ヒカルさん 2012年~
- 東海オンエアさん 2013年~
また、人気オンラインゲーム『FORTNITE(フォートナイト)』内で音楽ライブを開催したりと、新しい事に対する挑戦の姿勢が本当に素晴らしいと思います^^
本当の意味での働き方改革、令和時代の新しい働き方を数々実行している象徴の様に見えますね^^
ランキングに対する考察
さて、ここまでランキングを見てきて気付く事は何でしょうか?
やはり明らかな時代の変わり目を感じずにはいられません。ここにきて、本当にテレビ全盛の時代が終わろうとしているのだなという事を感じます。
これまでは芸能人の人気や収入と言えば、「レギュラー番組の本数」や「視聴率」でしたが、これからは「チャンネル登録者数」や「再生回数」へと変わっていくのだと思います。
今回はランキングの対象としていませんが、ミュージシャンも続々と活躍の場をYouTubeに移行しています。
歌手にとっても、その人気度を測るモノサシが「オリコンの時代」から「YouTubeでのMV再々回数」へと変わっていくのだと思います。
これからの経済のルールと生き方を読み解く
今回惜しくもランキング入りしませんでしたが、西野亮廣さんや堀江貴文さんも元芸能人で現在はYouTuberとして大きな結果を残している人たちです。
彼らは何故テレビを離れてYouTubeの世界に移住したのでしょうか?
芸能人がYouTubeに進出している背景とは?
多くの芸能人が続々とYouTubeへと進出している背景は大きく二つあるのではないかと思います。
- 単純に儲かりそうだから
- 将来的な評価経済を見据えて
トップYouTuberともなると、もの凄い年収を稼げる時代となり、小学生のなりたい職業ランキングでも常に上位に入っています。
芸能人でも、今回ランキング入りしたキングコング梶原雄太さんや、オリエンタルラジオ中田敦彦さんが成功した事をキッカケに、「よし、自分も!」と思って始める芸能人は少なくないでしょう。
そんな中でも、「単純に儲かりそうだから」という理由で始める人と、「将来を見据えて今のうちからYouTubeに移行しておこう」と考えて始めている人に分かれていると思います。
信用経済、評価経済とは?
最近のトレンドとして良く聞かれる「金儲けはオワコン」とか、「好きな事をやって生きていく」というフレ―ズがあります。
テレビはスポンサーの目がある為、自分が本当に言いたい事が言えない事情がありますよね。
それ故、発言してもそれが本心なのかどうか疑いの目で見られてしまい、視聴者から信用されなくなる事を恐れている人がテレビから離れていっているのではないでしょうか。
つまり、Youtuberデビューした芸能人も、ただただ「収益化目的」で始めた人と、「信用の蓄積目的」でテレビから移行した人とに分かれているのだと思います。
目先のお金よりも、将来を見据えてフォロワーをしっかり増やしておこう!
そんな風に思った人達が、早々とテレビに見切りを付け、YouTubeを含むSNSの世界へと移住をし始めているのではないでしょうか?
100万人のフロワーがいれば1億円はいつでも集められるが、
1億円あっても100万人のフォロワーを集める事は出来ない。
そんなこれからの時代をしっかり見据えている人たちが、今後も生き残っていく人なのだろうなと思います。
まとめ
- ランキング上位者は、完全にテレビから移住した人が多い。
- これからも続々と芸能人のYouTube進出が予想される。
- 芸能人のYouTube進出は、テレビ全盛時代終焉の象徴。
いかがでしたでしょうか?
今後テレビからYouTube等のインターネットメディアへの移行が加速していく事は間違いないでしょう。
我々は、ただただ日々楽しいコンテンツが配信されるのを楽しみにしたいですね^^